Raspberry Piでプリントサーバ、Part3 Googleクラウドプリント編

Googleクラウドプリントを使い、Raspberry Piにつなげたプリンターで印刷できるようにします。これでWindowsパソコン、Mac、Androidスマートフォンから印刷できるようになります。iOSだけ有料アプリが必要になります。

参考サイト:Add Google cloudprint & wifi access to your older printer with a headless Raspberry Pi

前提事項

例のごとくCUPSをインストールして設定しておく必要があります。今回はSambaはたぶん必要ないんじゃないかなと思います。

CUPSのインストールと設定に必要なことは下記のページに書いてあります。

Raspberry Piでプリントサーバ、Part1 Windows & Mac編

cloudprintのインストールとCUPSの設定

cloudprintをインストールして、CUPSを少し追加で変更します。

sudo vim /etc/apt/sources.list
deb http://davesteele.github.io/cloudprint-service/repo cloudprintppa main

//保存して終了

wget http://davesteele.github.io/key-366150CE.pub.txt
sudo apt-key add key-366150CE.pub.txt
sudo apt-get update
sudo apt-get install cups python-cups python-daemon python-pkg-resources cloudprint cloudprint-service
sudo vim /etc/cups/cupsd.conf

<Location />
//下記を追加
Allow From 192.168.0.*
</Location>

<Location /admin>
Allow From 192.168.0.*
</Location>

<Location /admin/conf>
Allow From 192.168.0.*
</Location>

//保存して終了

sudo /etc/init.d/cups restart

”Allow From 192.168.0.*”ですが、Allow @LOCALだけでいい気がしますが、とりあえず追記しておきました。192.168.0はルーターの設定によって異なるので各自ローカルIPアドレスを確認して変更しておきましょう。

新しくGoogleアカウントを作成する

cloudprintを使いGoogleクラウドプリント経由で印刷するには、セキュリティの甘いGoogleアカウントが必要になります。

既存のGoogleアカウントを使うとセキュリティ的にまずいので、新しくGoogleアカウントを作成してください。2段階認証もできないので、新しいGoogleアカウントのパスワードには複雑で長いパスワードを設定しましょう。

新しいGoogleアカウントを作成してログイン状態になったら下記のページにアクセスします。

安全性の低いアプリのアクセス

これをONにします。

プリンターを登録する

次にcloudprintを使ってGoogleクラウドプリントにRaspberry Piにつなげたプリンターを登録します。

新しく作ったGoogleアカウントのEmailアドレスとパスワードを入力します。

sudo service cloudprintd login
Accounts with 2 factor authentication require an application-specific password
Google username: your_username@gmail.com
Password: 
Added Printer Your_Printer_on_Raspberry_Pi

sudo service cloudprintd start

これでGoogleクラウドプリントにRaspberry Piにつなげたプリンターが登録されます。

Googleクラウドプリントのプリンターを共有する

新しく作ったGoogleアカウントでログインしている状態にしてから下記のリンクをクリックしてください。

Googleクラウドプリントのプリンター

ここにRaspberry Piにつなげたプリンターが登録されています。そのプリンターを選択して、共有ボタンを押してください。

ユーザーを招待:
既存の自分のGoogleアカウントのメールアドレスを入れ印刷可能にして共有するをクリックします。共有したいアカウントが複数ある場合、随時追加します。

新しく作ったGoogleアカウントからログアウトして、既存のGoogleアカウントにログインしてGmailを確認してください。プリンタを共有しましたメールが届いているのでそれを開いて、プリンタを追加というボタンをクリックします。

次に出てくる”あなたと 1 台のプリンタを共有することを希望しています。”というメッセージが表示されているので、許可するを選択します。

これで既存の自分のGoogleアカウントを通してRaspberry Piにつなげたプリンターで印刷することができるようになりました。

遠いところからでもFAXみたいにRaspberry Piにつなげたプリンターで印刷することができます。

Androidスマートフォンにはデフォルトでクラウドプリントがインストールされているので、簡単にスマホから印刷することができます。

既存のGoogleアカウントを使っているAndroidスマホ
設定 → 印刷 → クラウドプリント → ON

共有したプリンタが出てきます。
これでAndroidから印刷することができます。

Googleクラウドプリントを利用できるアプリを参考にすれば、WindowsパソコンやMacからでも無料で印刷することができます。

iOSデバイスだけ有料のアプリが必要になります。ただiOSの場合、GoogleクラウドプリントではなくAirprintを使えば無料で印刷できます。Raspberry Piでプリントサーバ、Part2 iPhone & iPad & Android編でAirprintでの印刷の仕方を記載しているのでそちらを参考にしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください