一言でRaspberry Pi(ラズベリーパイ)と言っても現時点で6種類のRaspberry Piがあります。
Raspberry Piを初めて買う人はどのRaspberry Piを買えばいいのか説明します。結論を先に書くと、買うべきモデルはRaspberry Pi2 Model Bです。
Raspberry Pi購入時に必要なモノのあれやこれやはRasberry Pi 2 Model B対応 : Raspberry Piで最初に買うものに書いてあるのでそちらを参考にしてください。ここでは主にモデルの違いを説明します。
6種類のRaspberry Pi
・Raspberry Pi Type(Model) A (旧モデル、販売終了)
・Raspberry Pi Type(Model) B (旧モデル、販売終了)
・Raspberry Pi Model A+
・Raspberry Pi Model B+ (旧モデル、販売中)
・Raspberry Pi 2 Model A (2015年末に販売予定)
・Raspberry Pi 2 Model B
Raspberry Pi Type AとType Bは旧モデルで既に販売終了しているのでここでは無視します。
検討対象になるのはRaspberry Pi Model A+/B+、Raspberry Pi2 Model A+/B+の4モデルになります。
ちなみにRaspberry Pi 2 Model Bが発売されてから、旧モデルはPi 1と呼ばれるようになりました。
Raspberry Pi Model A+ = Raspberry Pi 1 Model A+
Raspberry Pi Model B+ = Raspberry Pi 1 Model B+
Raspberry Piの各モデルの主なスペックの違い
Pi Model A+ | Pi Model B+ | Pi2 Model A | Pi2 Model B | |
メモリー | 256MB | 512MB | 512MB? | 1GB |
CPU | 2コア700MHz | 2コア700MHz | 4コア900MHz? | 4コア900MHz |
LAN | なし | あり | なし? | あり |
大きさ | クレカ*76% | クレカ | クレカ*76%? | クレカ |
消費電力 | 1W | 3.5W | 2W? | 4W |
値段(RS) | 2,620円 | 3,078円 | ? | 4,800円 |
送料&税込み | 3,316円 | 3,810円 | ? | 5,400円(Amazon) |
人気度 | 3番 | 2番 | なし | 1番 |
大きさのクレカとはクレジットカードのサイズのことを言っています。クレカ*76%とはクレジットカードの長さが76%になった小さいサイズのことです。
値段(RS)はRSオンラインの送料抜き税抜き価格です。送料&税込みはRSで1台注文したときの価格になります。Pi2 Model BだけAmazonで買ったほうが安いのでAmazon価格を載せています。
Pi2 Model Aはまだ発売されていないのでスペックは私の予想です。
初めてRaspberry Piを買う場合はPi2 Model B
Raspberry Piを買う人の多くはPi2 Model Bを買っています。その理由は他のRaspberry Piのモデルと比べて性能がダントツに良いからです。
身近なところだとRaspberry PiをWebサーバーにすると、Pi Model A+/B+等はCPUの性能が低すぎてWordpressのサイトだと読み込むのに6秒くらいかかったりします。Pi2 Model Bなら1.5秒くらいでいけます。つまりWebサーバーだと4倍くらい速くなっています。
価格は5400円と他のRaspberry Piよりも高いですが、Raspberry PiをWebサーバーにしたり、他にいろいろ試してみたい場合はPi2 Model Bが一押しです。
AmazonでRaspberry Pi 2 Model Bが送料消費税込みで5400円くらいで売っています。
ケースつきだと5980円で売っています。(ケースを単体で買うと980円します)
Raspberry Pi2 Model B ボード&ケースセット (Standard, Clear)
そのほかRaspberry Piを動かすのに必要なものはRasberry Pi 2 Model B対応 : Raspberry Piで最初に買うものに書いてあるのでそちらを参考にしてください。
Pi Model B+は教育用で大量購入向け
Rasberry Pi 2 Model Bの前モデルがPi Model B+です。Pi Model B+は販売終了になると思いきや価格を3,940円から3,078円に値下げして販売を続けてくれています。
Raspberry Pi Model B+の特徴は一通りの機能がついている上でとにかく価格が安いことです。
Pi2 Model Bよりも性能が低いので実用的にはあまり使えませんが実験目的には使えます。それゆえ大勢の生徒に使わせる教育用としてなら価格が安いPi Model B+を使うのがおすすめです。
Pi Model A+は特殊用途で玄人向け
Pi Model A+の特徴は、小さくて軽くて消費電力が少ないことです。
消費電力が1Wなので単三の乾電池4本でも10時間くらい使えます。
重さも23グラムとModel Bの半分くらいなので、ラジコンヘリに積んでみたりすると面白いかもしれません。
性能は低いのでタブレットみたいな万能系の用途には向いていません。
メモリが256MBしかないので何でもかんでもするのではなく、GPIOを使った制御系のプログラムを動かすのに使うのが無難だと思います。
LANアダプタはありませんが、無線LANのUSBアダプタをつければWifiでネットにつなげることができます。ただし無線LANのUSBアダプタを使うにはUSBのLANアダプタを用意してPi Model A+に無線LANの設定をする必要があります。
Pi2 Model Aの用途は不明
Raspberry Piを開発販売しているRaspberry Pi財団によると2015年末にPi2 Model Aを発売する予定だそうです。
Pi2 Model AはおそらくCPUがPi2 Model Bと同じものになってメモリは512MBになるものと思われます。消費電力は1.5Wから2Wくらいになると思います。
正直何に使うのかよくわかりませんが、Windows 10 IoT Coreで使うのが主な利用用途になるのかもしれません。とりあえず今のところはPi2 Model Aのことは気にしなくていいと思います。
Raspberry Piの今後の予定(新モデルの予定)
Raspberry Pi財団によると2015年末に発売するPi2 Model A以外には、ここ2,3年内では新モデルの発売は予定していないそうです。
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