Raspberry Piでファイルサーバ、Part3 外付けハードディスクの冷却編

Part2で外付けハードディスクを導入してRaspberry Piが大容量のファイルサーバへアップグレードしました。

今回は外付けハードディスクの冷却について対策を取ります。ここ重要です。
HDDの寿命で重要になるのが振動と温度です。

振動に関しては揺れるところにHDDを置かないこと。
以上で対策終了です。

問題は温度です。
温度といっても室温ではなくHDDの動作温度です。HDDにさわって熱ければマズイです。

HDDの寿命と温度は関係ないという説がありますが、これはおそらく温度が40度以下のときだと思います。40度を超えると寿命に影響を与えると思われます。話によると動作温度が60度だと寿命が6割になるとか。参考:ハードディスク劣化の原因と対策

普通のデスクトップパソコンならファンが回ってHDDを冷やしてくれます。
ちなみに私が普段使っているパソコンのHDDの動作温度は33度です。10月末で室温は20度くらいです。夏になれば動作温度はもう少し熱くなると思いますが室温が30度を超えていなければ動作温度も40度くらいに収まると思います。

寿命を縮める外付けHDDの温度上昇

問題は、外付けハードディスクです。
HDDがアルミケースに密閉されていて使えば使うほど熱くなっていきます。

ちなみに今回私が使ったHDDケースは玄人志向のやつです。

玄人志向 3.5型HDDケース SATA接続 USB2.0対応 GW3.5AA-SUP/MB
玄人志向 3.5型HDDケース SATA接続 電源連動 USB2.0対応 マットブラック GW3.5AA-SUP/MB

上記のHDDケースにHDDを入れて平置きにしてRaspberry Piでフォーマットしました。
そしてしばらく動かし続けました。

ふと思い出してWindowsパソコンでCrystalDiskInfoというソフトを使って外付けHDDの温度を測ってみました。

動作温度48度

期待寿命が68%になる温度になっていました。
室温が20度なのにもかかわらず、少し動かし続けていただけでここまで温度にまで上昇してしまいました。

夏になったらかなり高い動作温度になるのは確実です。
そこで動作温度を下げるために下記の対策をとることにしました。

HDDの温度を下げる → 外付けHDDは縦置きにする

とりあえず外付けHDDは平置き(横置き)ではなく縦置きしましょう。

HDDは縦におくよりも横に置いたほうがいいと言われていますが、
おそらく寿命の違いなんて数%くらいだと思います。

それよりも外付けHDDを縦置きにしてしまうと片面が床に設置された状態になり温度が下がりにくくなります。

外付けHDDに穴を開けてファンで空気を送り込む

HDDがHDDケースに密閉されるからいけないのだ!
穴を開けてそこにファンで空気を送り込めば温度は下がるはずなのだ!

穴を空けるのだ!

空けたのだ!

HDDケースはアルミ製です。
手持ちのドリル(ホールソー)でがんばって穴を開けました。

ドリル

ホールソー
ジェフコム 充電バイメタルホールソー(薄刃タイプ) φ27mm JHU-27
ジェフコム 充電バイメタルホールソー(薄刃タイプ) φ27mm JHU-27

ドリルもホールソーも持っていない場合は・・・。

どうでしょ、日曜大工をたまにする人なら買っておいても良いと思います。
しないひとは、別の方法を使いましょう。別の方法は最後に記載してあります。

とりあえず穴を開けたので、ファンで空気を送り込んでみます。

余っているファンがなかったのでRasbperry PiのCPUを冷やしていた5Vファンを一時的に拝借してきました。

ファンなしの穴あき外付けHDD(縦置き)をしばらく動かして、動作温度を測ってみたら44度でした。そしてHDDを動かしたままで片側につけた5Vファンを動かしてしばらくすると、動作温度が36度まで下がりました。

5Vファンはそよ風が吹く程度の風量です。
それでもそれだけでHDDの温度が44度から36度へ下がりました。

ちなみにファンは秋月の100円の5Vファン(2.5cm)です。

そのうちファンを注文して、
外付けHDDの両面に5Vファンをつける予定です。

穴を空けられないときの別の方法

ドリルもホールソーも高いから穴を開けられない人、そんな人は外付けHDDを裸で使うのです。
裸といっても外付けケースの購入は必要です。

たとえば下記の外付けケースですが、

玄人志向 3.5型HDDケース SATA接続 USB2.0対応 GW3.5AA-SUP/MB
玄人志向 3.5型HDDケース SATA接続 電源連動 USB2.0対応 マットブラック GW3.5AA-SUP/MB

内容物
・ケース
・電源アダプタ
・USBケーブル
・SATAをUSB2.0に変換する基盤
・ネジ
・縦置きにする台

このうちケースと縦置きにする台を捨てます。

HDDを「SATAをUSB2.0に変換する」基盤につなげてネジでとめて平置きにします。
その上に5Vファンを隙間を開けて置くのです。
これで十分に冷えてくれます。

こんな感じ

若干見た目が悪いですが、HDDケースに穴を開けられない場合これがベストです。

ちなみに秋月の5Vファン(0.25W)の電気代は24時間使って月4円くらいです。
壊れても100円なので5Vファンを余分に買っておきましょう。

秋月ファンの代替案
ダイソーで210円でUSB扇風機が売っているらしいです。それを使いましょう。
ただし消費電力が3Wくらいらしいので月50円くらいかかると思います。

以上で外付けハードディスクの冷却編の終了です。
外付けハードディスクをファイルサーバーで使う場合、まじで冷却を考慮したほうがいいですよ。

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