ようやく初めてのUnityゲームが完成しました。そして現在、iOSアプリとしてAppleに申請して審査待ちです。Androidアプリは事後審査らしいので、すでに公開されています。
Google Play: 碁ハジキ、囲碁✕おはじき
Unityでゲームを作ってiOSアプリとAndroidアプリとして公開してみたいと思っている人向けに、その実際の流れとアドバイスを書いていきます。
1.Unityゲーム作りで必要なもの
そこそこの性能があるパソコン。
iOSアプリも作りたい人はMac。Androidアプリだけでいい人は、Windowsパソコンで構いません。Linuxパソコンは知りません。
ノートパソコンの人は、マウスはあったほうが良い。
私の場合、4年前に自作したデスクトップパソコン(当時は多少高性能)を主に使ってゲームを作りました。そしてiOSアプリにするのに、5年前のMacbookを使いました。
5年前のMacbookだと、Xcodeのシミュレーターが非常に動きが遅いので、iPodやiPhone等の実機が必要になりました。なおUnityで作ったiOSアプリは、基本的にそのままではシミュレーターで動きません。iPhone5以上の性能がある実機は必要。
アプリの登録料
iOSアプリの場合、年間7800円(為替相場により変動)
Androidアプリの場合、初回のみ25ドル
必要なものとお金は基本的にこれだけです。
2.必要なプログラミング知識
Unityでゲームを作るときに主にJavascriptかC#でプログラムを作っていきます。iOSアプリにするときに、少しだけObjective-Cの知識が必要になるかもしれません。
そんなにビビる必要はありません。
基本的に、Unityがいろいろ面倒を見てくれるので、Unityに頼っていけば、素人に毛が生えたプログラミングで動いてくれます。
私の場合はC#でプログラムを作っていきました。CとC++は勉強したことはあるけど、C#はありませんでしたが問題ありませんでした。少しばかりのプログラミングの知識があれば、問題無いと思います。
プログラミングの知識が欠片もない場合は、Javascriptの入門書でもサクッと読んで必要最低限のプログラミング知識を得る必要があると思います。とりあえずサクッと読んで、じっくり勉強するのは初めてのアプリを作り終えてからが良いと思う。そうしないと、いつまでたってもアプリが作れないから。
プログラミング無学の人にはJavascriptを勧めるけど、チュートリアルとかはC#で書いてあるんだよね。まぁ、Javascriptがある程度わかれば、C#で書かれていてもついていけると思う。
3.始めるにあたって、作りたいアプリを思い浮かべる
目的と手段を取り違う事なかれ。
勉強は手段であって目的ではない。
目的はアプリを作って公開することだ。
勉強してからアプリを作るのではなく、
アプリを作るために勉強しよう。
作ってみたいアプリを思い浮かべて、
それに必要そうなことだけを勉強しよう。
最初から壮大なゲームは作ろうとしないこと。
最初は身の丈のあったミニゲームを作ろう。
ちなみに、私が最初に作ったUnityゲームは、碁盤を使ったおはじきゲーム(碁ハジキ)です。
4.本ではなくネットで勉強する
本を買う必要はない。1冊3000円くらいするし。でもプログラミングの知識がない人は、1冊ぐらいプログラミングの入門書を買っておいたほうが無難かな。
初めてのUnityゲーム作りのために、Unityの勉強本は必要ないと思う。初心者を脱却した人がスキルを磨く時にUnityの勉強本が使える思う。
本が必要じゃなければ、何で勉強するかというとネットのチュートリアルで勉強するのです。
私の場合、最初の2ヶ月半ずっとチュートリアルをやっていました。
私がやった始めたやったチュートリアルは下記
今日から始めるUnity3Dでゲーム作り、インストールと壁当てゲーム(初速、バウンド、ラケット操作)
2ヶ月半かけたといっても、主に週末に毎回5,6時間くらいかけてチュートリアルをやっていました。気合のある人は毎日10時間やれば、1週間くらいでひと通りのチュートリアルを終えて、ゲーム作りの下準備が完了すると思います。
ネットに勉強過程を公開するのもありだと思います。
私の場合、チュートリアルの勉強過程をわりと細かくネットに公開しました。少ししてから勉強過程を自分で読み直して復習もしていました。そんなふうに復習をするとわりと新しい発見がありました。(新しい発見=忘れた内容)
本で勉強するのとネットで勉強するのとどちらが効率的かというと、微妙です。
最近の技術進歩は速く、情報があっという間に陳腐化します。本の場合、一見して丁寧に書かれているかもしれませんが、Unityのバージョンがアップすると、それだけで本の内容では動かなくなったり、もっと簡単なやり方が出てきたりします。
荒削りでも最初にチュートリアルをやって、そのあとに簡単なゲームを作って公開して、そのあとに本を買って復習するのが一番効果が高いと思います。
別に最初は本を買うの禁止とかではなく、買ってもいいですが、買うだけで満足しそうな人が多そうなので。私の場合、たまに本屋で気になるところを10分くらい立ち読みしていました・・・。
・Unityの公式のチュートリアル(日本語)
・Unityの公式のチュートリアル(英語)
上記の2つのサイトのチュートリアルをやれば、ゲーム作りの下準備は十分かなと思います。
5.実際のゲーム作り
チュートリアルでUnityに慣れたから、さくさくオリジナルのゲームが作れるぜ!
と思いきや、指示通りに従うだけのチュートリアルと、実際に自分の思っているゲームを作るのとでは、かなりの違いがあります。
たくさん調べながら作っていきます。
・Unityメモ1:PlaneとQuad、単位、木目調、遠くのボケ、ライトと影、コインの作り方
・Unityメモ2:滑らす、UpdateとFixedUpdate、デバッグ、Raycast、マウス(タップ)アクション、回転と拡大、Time.deltaTime、WaitForSeconds
・Unityメモ3:IEnumerator、Macでシーン操作、当たり判定、GameObjectとTransform、オブジェクトの取得、LerpとSlerp、タッチした場所
・RaycastとButton、シーンの切り替え、UIの部品の拡大・縮小、文字の大きさ、PlayerPrefs
・JSONデータ、多言語、広告設定
チュートリアルをやるのに2ヶ月半
ゲームの製作期間は1ヶ月になりました。
難易度の調整に時間がかかってしまい、1ヶ月の製作期間のうち1週間くらい難易度の調整に使ってしまいました。
AndroidとiOSデバイスでは動きが若干異なってしまいます。Android(Nexus 4)の場合、綺麗に動くけど、iOSデバイス(iPhone5)の場合、少しカクカク動いてしまう。この調整にも、2,3日かかってしまいました。
同じようなゲームをもう一度作る場合、たぶん10日から2週間位で作れそう。
6.初めてのUnityゲームの公開の仕方
さて、ゲームが作れました。
次にやるのは、アイコンとスクリーンショットとプロモーション用の画像を作成することです。これが、超めんどくさい。
iOS版とAndroid版を合わせてアイコンだけで20個以上作りました。画像の大きさを変えるだけなんですが、実にめんどくさかったです。
スクリーンショットはiOSが10個でAndroidが6個。
シミュレーターでスクリーンショットを撮ります。
最後に英語版と日本語版の宣伝文を短く作って完了。
Androidなら初回登録料25ドル、iOSなら年間費7800円を払ってアプリを登録する。
Androidの場合、2,3時間でアプリが公開される。
iOSの場合、1週間ほどでアプリが公開される。
7.Unityゲームアプリを申請・公開してからの雑感
Unityでデームを作るのはとても楽でした。
今までiOSアプリしか作ったこと無いのですが、Unityで作れば、iOSとAndroidの両方のアプリを作ってくれる優れもの!
収入も2倍になるかも?
と思ったけど、どうもAndroidアプリのダウンロード数は少なくなりそうな気がします。無名のアプリの場合、iOSアプリだと、そこそこダウンロードしてくれるけど、Androidアプリの場合、ダウンロードが皆無になりそうな気がする。ある程度、知名度があれば、同じくらいダウンロードされそうな・・?
iOS版だとアプリ容量が4倍になる。
Android版の場合、アプリの大きさは11MBくらいでした。
それがiOS版になると、アプリの大きさは45MBくらいになってしまいました。
原因はわかりませんが、そのうち気が向いたら調べてみようと思います。
内容が充実しているゲームアプリよりも、大量のミニゲームを作ったほうが無難?
3ヶ月かけて内容が充実しているゲームアプリを作るよりも、2週間で作れるミニゲームを大量に作ったほうが良さそう。ミニゲームがヒットすれば、そのミニゲームの内容を充実させる、そんな方向でアプリを作っていくのが良さげです。内容が充実しているゲームアプリを作っても、相当程度で外れると思う。
10日〜14日くらいで作れるミニゲームをしばらくの間、毎月作っていこうと思います。
コメントを残す