iPhoneは特に電池のための設定をしなくても普通に使えます。Androidスマートフォンはそうはいきません。勝手にどんどん電池を食っていくんです。たとえスリープ時であってもです。
ここでAndroidスマートフォンの電池(バッテリー)の節約と寿命を伸ばす方法を解説します。
Androidスマートフォンの電池の寿命を伸ばす充電の仕方
まず最初にAndroidスマートフォンの電池の寿命を伸ばす充電の仕方を説明します。
電池の寿命を伸ばすために、3つのしてはいけないことがあります。
してはいけないこと
・毎日2回以上充電すること
・温度の高いところで充電すること
・満充電の状態で充電器につなげ続けること
スマートフォンの電池は300回から400回充電できます。それ以上充電すると電池の持ちが悪くなります。毎日2回充電すると、1年ぐらいで電池の寿命がくることになります。電池を毎日2回以上充電しなければならない状況というのは、電池の節約の設定ができていない状況です。後述で電池の節約の仕方を説明するので、そこで節約の設定をしましょう。
温度の高いところで充電すると電池が悪くなります。ゲームなんかをしてスマートフォンが熱くなっている状態で充電すると電池を悪くする原因になります。あとは夏の車の中で冷房かけずに充電するのもダメです。充電するときは、スマートフォンに負荷をかけずに、そして自分がそこにいたとしても大丈夫な温度で充電しましょう。
満充電の状態で充電器に数日つなげ続けると電池に悪いです。ただ、夜に充電して朝充電器を外す程度ならほとんど問題ありません。どこのサイトで見たのか忘れましたが、1ヶ月充電器に繋げっぱなしにすると、2%くらい電池が悪くなるそうです。常に満充電に近い状態でスマートフォンを使うのもよくないです。電池の残量が20%から80%の間でスマートフォンを使うのが電池にとって優しい使い方になるそうです。電池の残量が10%を切っている状態も電池に悪いと言われています。
電池の節約の仕方
電池の節約の仕方は重要です。iPhoneなら気にしなくていいですが、Androidの場合、電池の節約の仕方をするかどうかで、電池の持ちが大きく変わります。何も対策を取らなければ、1日持ちません。できることを一つ一つ設定していきましょう!
Androidのバージョンによって設定が異なる場合があるので注意しください。
設定時のAndroidのバージョンは4.4.4です。
画面の明るさを下げる
画面が明るければ明るいほど電池を食います。
デフォルトに設定されている画面は明るすぎます。自動調整(オート)は明るすぎるので、自動調整を切って、最低限の明るさよりも、ちょっとだけ明るいくらいの明るさに変更しましょう。
設定 → ディスプレイ → 画面の明るさ
ライブ壁紙を使わない
ライブ壁紙も電池を少し余分に食うらしいので、普通の動かない壁紙に変更します。
壁紙の色は、液晶画面の場合は白っぽいのがいいらしいです。
有機ELの場合は、黒っぽいのが電池を食わないらしいです。
設定 → ディスプレイ → 壁紙 → 壁紙
画面の自動回転を使わない
なぜか知りませんが画面を自動回転にすると電池を少し食うそうです。不都合のないひとは、自動回転を切りましょう。
設定 → ディスプレイ → 画面の自動回転
スリープの時間は短めにする
1分にしましょう。
設定 → ディスプレイ → スリープ
光を点灯させて通知を使わない
メールなんかがくると光を点灯させて教えてくれるそうですが、必要なさそうな人はこの機能を切りましょう。光るってことは、電池を使うってことなんです!
設定 → ディスプレイ → 光を点灯させて通知
BluetoothをOFFにする
普段Bluetoothを使わない人はOFFにしましょう。
設定 → Bluetooth
NFCを使わない
NFCを使わないなら、この機能を切りましょう。
設定 → その他 → NFC
誘拐事件速報を切る?
緊急警報の中に誘拐事件速報を表示するという項目があります。
アメリカに住んでいたらチェックをしたままでいいかもしれませんが、日本で使われたことなんか聞いたことがありません。私は外してしまいました。
設定 → その他 → 緊急警報の設定 → 誘拐事件速報を表示する
位置情報をOFFにする
この位置情報は電池をバカ食いすることがある悪い経歴の持ち主です。位置情報をOFFにするか、ONにしてもバッテリー節約モードで使うことをおすすめします。
設定 → 位置情報
音声検索をOFFにする
音声検索をONにしたままだとマイクが聞き耳をたてているため電池を食っている状態になります。そいつを切ります。
設定 → 言語と入力 → 音声検索 → 音声出力
Googleの同期をOFFにする
Googleの同期をONにすると新しい情報はないかと、定期的にGoogleへ確認しにいき、電池を食います。利便性が悪くならない程度に同期をOFFにします。私の場合は、すべてOFFです!
設定 → Google → 自分のメールアドレス
少なくともGoogleフォトだけは同期をOFFにしておいたほうがいいと思います。
写真を取るたびにアップロードしていたら、たくさんのデータ通信量と電池を食うと思います。
データの自動同期をOFFにする
この設定がどこまで影響をあたえるか不明ですが、データの自動同期をOFFした場合、Googleを含め、おそらくすべてのアプリの自動同期がOFFになると思われます。ちなみに私はOFFにしています。
設定 → データ使用量 → (右上の三のマーク) → データの自動同期
アプリの自動更新をWi-Fi接続時のみにする
通信量がたくさんかかるおそれがあるので、アプリの自動更新をWi-Fi接続時のみに変更します。電池の消耗が気になる場合は、アプリを自動更新しないに変更します。
Playストア → 一番左上をタップ → 設定 → アプリの自動更新
印刷をOFFにする
よくわからない印刷サービスがONになっているので、スマートフォンから印刷しない人は、とりあえずOFFにしちゃっていいと思う。
設定 → 印刷 → クラウドプリント
設定 → 印刷 → HP 印刷サービス プラグイン
スリープ時にWi-Fi接続を維持しない
ここ重要です。スリープしているのに、電池がすごくなくなっている人は、Wi-Fi接続に原因がある可能性が高いです。
設定 → Wi-Fi → 右下の三のマークをタップ → 詳細設定 → スリープ時にWi-Fi接続を維持
常に使用する
電源接続時にのみ使用する
使用しない(データ使用量が増加)
使用しない(データ使用量が増加)が正解です。データ使用量が増加という恐ろしげなメッセージが入っていますが、自動更新をOFFにしておけば、1日100KBもいかないと思います。
常に使用するを選択した場合、スリープ時でもAndroid OSが動き続けて1時間に2%くらい電池を食っていっている気がします。私は使用しないに変更して、スリープ時の1時間の電池の減少を0.5%くらいに抑えることが出来ました。
テザリング中にスリープしたとき、Wi-Fi接続が切断されLTE(3G)接続に移行すると思われます。テザリングをしようと思っている人は、設定に気をつけましょう。
スキャンを常に実行するを外す
スキャンを常に実行するをチェックしたままだと、Wi-Fiをオフにしても何かが動き続けるそうです。ろくでもないやつなのでスキャンを常に実行するを外します。
設定 → Wi-Fi → 右下の三のマークをタップ → 詳細設定 → スキャンを常に実行する
スリープ時にWi-Fi接続を即断する
設定にスリープ時にWi-Fi接続を維持しないという項目があるのですが、どうもスリープに入っても20分くらいはWi-Fi接続を維持してるっぽいです。スリープに入った途端にWi-Fi接続を切断するように、スマホの節電(無料)というアプリを入れます。
スマホの節電の設定
制御する通信 Wi-Fi
通信オフまでの時間 0秒
定期通信オンの間隔 定期通信しない
これでスリープに入った途端にWi-Fi接続は切れます。
使わないアプリを削除する
使わないアプリはとりあえず削除(アンインストール)しましょう。
複数のアプリの同時実行を止める
使っていないアプリが裏で動いているかもしれません。
右下のボタンをタップして、使っていないアプリをスワイプで停止してしまいましょう。
Androidのバージョンを最新版にする
これは異口同音があると思いますが、少なくとも次期バージョンのAndroid Lollipopが出た場合、アップデートできるようならアップデートしましょう。話によるとAndroid Lollipopにするとバッテリーの持ちが30%以上改善するらしいです。
最新バージョンはときおり不具合が出たりするので、10日くらい様子を見てからアップデートするのもいいかもしれません。
たまに電源を切る
たまには電源を切ると、いろいろ良いらしいです。
悪いアプリを探しだそう
基本的に上記のことをやれば、電池の持ちはまともになります(スリープ時で1時間0.5%くらい消費)。上記をやっても電池の持ちが悪い場合、電池自体が古くなっているか、どこかに悪いアプリが動いている可能性があります。
設定 → 電池
ここで電池を食っている悪いアプリや項目が表示されます。
悪そうなやつを、Googleで検索して対応策を探して駆逐しましょう。
どこにも悪そうなやつがいなくて、電池を1年以上毎日2回以上充電している場合は、たぶん電池自体が悪くなっていると思うので、あきらめてバッテリーの交換をしてください。
最終手段、バッテリーの交換
今更言っても仕方ないかもしれませんが、バッテリーの交換が簡単で安い機種を優先して選びましょう。基本的にNexusシリーズなどが比較的容易に安く電池を交換することができます。マイナーな機種や、日本でだけ販売しているような機種の場合、自力での交換は難しくなります。
スマートフォンのバッテリーを自分で交換できる場合、2000円から3000円くらいでバッテリーを交換することができます。バッテリーの入手が難しかったり自分で交換ができない場合、お店に頼むことになるので費用は8000円以上かかると思います。
私の使っているNexus 4なんかはebayで送料込みで2000円くらいでバッテリー交換キットが売られています。ネットで少し探せば交換の仕方も載っています。評価がいいお店で販売数が多い電池ならebayで買っても大丈夫だと思われます。でも自己責任ですよ!
最近のそこそこの性能以上のスマートフォンは3,4年くらいは使えると思うので、バッテリーを節約して寿命を伸ばしても、1回くらいはバッテリーを交換することになると思います。そのため格安SIMでスマートフォンを運用するような人はバッテリーも視野に入れて機種を選んだほうがいいですよ。
以上『完全版!Androidスマートフォンの電池の節約と寿命を伸ばす』でした。
異口同音
多くの人がみな口をそろえて、同じことを言うこと。また、みんなの意見が一致すること。
意味を勘違いしていませんか?